都会の喧噪を忘れて自然に癒やされる「奥入瀬渓流」
奥入瀬渓流は、原生林が彩る山と湖、そして渓流が生み出す豊かな自然を満喫できるハイキングエリアです。
「十和田湖」を水源とし、十和田湖東岸の子ノ口から焼山までの約14kmにわたる美しい渓流で、十和田八幡平国立公園に属しています。
渓流沿いの整備された遊歩道では、大小の滝や美しい景観が魅力で、特に新緑や紅葉の時期には夢のような光景が広がるため、多くの人々が訪れます。
また、渓流は場所によって異なる表情を見せ、特徴的な滝や流れを創り出しています。
変化に富んだ景色は飽きることがなく、感動的な体験を提供してくれることでしょう。
一般的な散策コース
奥入瀬渓流は十和田湖との子ノ口から始まり、下流の焼山へと流れています。
14kmにわたる山歩きになりますが、足に自信がない方でも心配は無用です。
沿道にはバスが走っており、タクシーを利用して名所を巡ることも可能です。
主なコースと観光スポットの一例として、十和田湖の「子ノ口」からスタートし、約30分(1.6km)歩いて「銚子大滝」に至るコースがあります。
落差7m、幅20mの雄大な滝です。
そこから、歩いて25分(1.2km)ほど下ると、「白糸の滝」があります。
落差約30mの白糸のような水が幾筋も流れ落ちる優美な滝です。
冬には水が凍り、時間が止ったかのように凍てついた氷瀑の景色が楽しめます。
さらに30分(3.5km)ほど進むと、「玉簾の滝」に到着します。
落差35mで、玉が連なる簾のように緩やかに流れる美しい姿が特徴です。
50分(2.0km)ほど先には、「雲井の滝」があります。
高さ20メートルの断崖から、3段になって大量の水が落ちるダイナミックな滝は圧巻です。
25分(1.1km)ほど歩くと、次に見えてくるのは「阿修羅の流れ」です。
こちらも落差20の迫力ある滝の姿が絶景です。
さらに35分(1.7km)ほど行くと、「石ヶ戸」に至ります。
巨大な岩が大木にもたれかかるようにして、岩の小屋を形成しています。
ここは散策コース唯一の休憩所でもあり、トイレや食事処、土産物店などが設けられています。
その後、15分ほど下ると「三乱の流れ」が見えてきます。
3つの渓流が合流しぶつかり合うビューポイントです。
さらに75分(4.3km)ほど歩くと、奥入瀬渓流散策の拠点「奥入瀬渓流館」があり、0.5kmの先にある終点地「焼山」に到着します。
奥入瀬渓流の魅力
奥入瀬渓流の魅力は何と言っても、森林と川の流れを身近に感じられることです。
滝や瀬、渓流沿いの木々、野鳥など、360度美しい眺めが堪能できます。
せせらぎの音を聞きながらの山歩きは、疲れた心を癒やし、心身をリズム整えてくれることでしょう。
日常の喧噪から離れて、奥入瀬渓流の大自然に包まれてみませんか?