秋田県仙北市に「角館武家屋敷通り」と呼ばれる、城下町通りがあります。
この町は、1620年(元和6年)角館地方を治めていた芦名義勝によって造られました。
現在では、国の天然記念物に指定された、武家屋敷通りのシダレザクラや桧木内川(ひのきないがわ)堤に2kmにわたって続くソメイヨシノの並木道は、来る方々を明るく照らしてくれます。
さらに、東北の小京都といわれる程、季節ごとに違った風情を味わうことができるスポットもあります。
それではこれから、その桜の魅力を味わうことができる、角館武家屋敷通りの見どころについて紹介していきましょう。
角館武家屋敷通りの見どころ
通り沿いに、包み込むかのように花枝を広げる桜並木
古城山山麓の国道46号から火除け前までは、シダレザクラが軒を連ねて咲き誇っています。
江戸時代の風情と青空にかかる紅色とのコントラストは、魅了されること間違いなしでしょう。このような風景を深く味わいたい方は、人力車や着物レンタルなどのサービスも行っているので、街の風情を一身に浴びながら巡るのも、とても気持ちがいいと思います。
また、伝統工芸品の桜皮細工づくりを実際に体験できます。これは山桜の樹皮を磨いて作るもので、独特な色合いや光沢が特徴です。職人さんのご指導のもと、自分好みに仕上げて楽しむことができます。
堤防一帯に覆いかぶさる、2kmにわたるソメイヨシノのトンネル
桧木内川の左岸の堤防約2kmにわたる桜並木は、まるで堤防に覆いかぶさるかのようにソメイヨシノが列を成しています。
この一帯に広がるソメイヨシノは、昭和8年(1933)に桧木内川の堤防完成と現在の明仁上皇のご生誕を記念して植樹されたといわれています。
現在、老化した桜の樹々は、市観光文化スポーツ部文化財保護室が中心となって管理、保護を行っています。
平成2年には武家通りとともに名所百選に選定されました。日中見られるソメイヨシノの表情もさることながら、清流に映える夜桜の景観も圧巻されます。
開催イベント
角館の桜まつり
「武家屋敷のシダレザクラ」・「桧木内川のソメイヨシノ」これら両方を堪能できるイベントこそが、角館の桜まつりです。
このイベントでは、桜に囲まれながらご当地名物である「比内地鶏」の親子丼や「稲庭うどん」が味わえるお店などもあるので、幸せなひと時を味わえること間違いなしでしょう。
夕方から深夜にかけては、夜桜のライトアップイベントも行っているため、夜桜の神々しさを体感できること間違いないと思います。