【栃木県】数百個のミニかまくらがずらりと並ぶ「湯西川温泉 かまくら祭」

幻想的な夜景が広がるロマンチックな冬の温泉旅

「湯西川温泉かまくら祭」は、栃木県の冬の風物詩として知られるお祭りです。
毎年1か月下旬から2月下旬頃に開催され、ミニかまくらとロウソクの光による幻想的な光景が繰り広げられます。

湯西川温泉では毎年この時期に、「湯西川温泉かまくら祭」が開催されています。
何百ものミニかまくらに灯りがともるロウソクイベントで、栃木の冬の風物詩として有名です。
湯西川温泉の各所に小さなかまくらが並び、ロウソクの灯りがともされます。
暗闇の中に暖かなオレンジの灯りが連なって雪景色を彩る光景は、とても幻想的です。

湯西川温泉かまくら祭のメイン会場は、「沢口河川敷」です。
河川敷に設置されたミニかまくらの灯りは圧巻の美しさを誇り、日本夜景遺産にも認定されました。
イベント期間中は毎週金曜日から日曜日の夜になると、何百個ものミニかまくらがロウソクの灯りで彩られ、まるで異世界に迷い込んだかのような雰囲気が広がります。
無料で楽しめます。

神秘的な平家の里にともる、温かなキャンドルライト

有料となりますが、「平家の里会場」でもミニかまくらが並び、夜になるとロウソクの灯りで温かくライトアップされます。
こちらは平日の夜でも無休で開催されているので、いつでも楽しめます。

湯西川温泉は源平の戦いに敗れた平家の人々が身を隠した場所といわれており、「平家の里」は伝説に包まれた平家の生活を受け継ぐ拠点として復元された施設です。
かやぶき屋根の古民家が点在する平家の里に、ミニかまくらや大きなかまくらが作られ、タイムスリップをしたような雰囲気が楽しめます。

落ち武者伝説が残る湯西川温泉の魅力

「湯西川温泉かまくら祭」の開催地である湯西川温泉は栃木県日光市に位置し、日光国立公園内にあります。
800年以上の歴史を有する由緒ある温泉で、露天風呂が多いのが特徴です。
このため、「露天風呂の天国」とも呼ばれて古くから人々に親しまれてきました。
標高約750メートルの山中にあるため夏は涼しく、冬は雪が積もります。
囲炉裏料理が名物で、地元で採れた山菜や鹿肉など、郷土色豊かな料理も魅力です。

アクセスは、浅草駅から直通電車で約3時間と小旅行にぴったりな行程です。
渓谷沿いに広がる露天風呂や地元の囲炉裏料理を堪能し、夜はミニかまくらにともされたキャンドルライトがまたたく、穴場の温泉地です。
忙しい日常に追われる中で、ふとした瞬間に都会の喧騒から離れて静かな場所へ足を運びたくなることがあるなら、そしてその瞬間が1月下旬から2月下旬であったなら、ぜひ栃木県の湯西川温泉を訪れてみてください。
幻想的な雪国の世界が、心身を癒やしてくれることでしょう。