【京都】緑あふれる絶景「瑠璃光院」

瑠璃光院とはどんなところ

瑠璃光院は京都の中心部から少し離れた比叡山のふもとにあるお寺です。
通常は非公開ですが、春と秋の時期だけ公開される貴重な場所でもあります。
寺院としてはどこか不思議な感覚を覚えるのは、現在の建物は大正末期あたりに個人の別荘として建てられたものだからです。
そんな背景もまた人を引き付ける魅力なのかもしれません。

最近では鮮やかな緑が磨かれた黒い机に反射するリフレクションがさまざまなメディアで取り上げられ話題を集めているので、知っている方もみえるでしょう。
瑠璃光院は秋の紅葉が有名だと思われがちですが、春の輝くような緑も自然の息吹を感じるようで大変印象的ですよ。

院内は美しい見どころばかり

瑠璃の庭には青々とした苔が大変美しく、もみじの緑と共に緑に包まれているような感覚を覚えます。
こちらは瑠璃色に輝く浄土の世界を表現したものだそうです。
ここでは抹茶を頂くこともでき、ゆっくりと抹茶を味わいながら庭を眺めていると庭の中に溶け込んでしまいそうです。

もう一つの庭は臥龍の庭と呼ばれ、天にかけのぼる龍を水と石で表したという、石と苔のコントラストが映える素敵な庭です。
池があるこちらの魅力はカエルの鳴き声が聞こえる時があるのです。
日本の固有種であるモリアオガエルが生息しており、春から初夏にかけては産卵期を迎えます。
緑と水の音とカエルの鳴き声のハーモニーが心地よく響きます。

参道もまた左右の日本庭園が美しく、じっくりと眺めながら歩きたいスポットでもあります。
緑の木々に囲まれて進んでいると次第に異世界へ入り込んでいくような気持ちにさせてくれます。
現実を忘れられる瞬間です。

日本式のお風呂原型であるかま風呂

瑠璃光院の1階には八瀬のかま風呂と呼ばれる蒸し風呂があります。
傷を負った大海人皇子がかま風呂でその傷を癒したという伝説の残っており、1300念以上の歴史があります。
こちらでは貴重な遺構を見学することができます。

本物のかまぶろを体験したいなら、徒歩で30分ほど歩いたところに八瀬かまぶろ温泉があります。
実際はサウナのようなかまぶろですが、体が心からポカポカと温まり、体も心もリフレッシュできるでしょう。

叡山ケーブルで極上の眺め

瑠璃光院から15分ほど歩いたところに比叡山への道へと繋がる叡山ケーブルがあります。
瑠璃光院のある山のふもとから比叡山中腹までを結ぶこちらは、駅舎もケーブルカー自体もレトロな雰囲気で時代を遡ったかのような感覚です。

約9分という短い乗車時間ながら、緑の中を登っていくと下には京都の街並み、横は山の斜面を楽しむことができます。
運が良ければ野生のシカを見ることもできますよ。